• 2026年10月11日
  • 2026年11月1日

インプラントと歯ぎしりは関係する?長持ちさせるために知っておきたいこと 

「インプラントを考えているけれど、歯ぎしりがあると言われたことがある」
「寝ている間に食いしばっているようだけれど、インプラントに影響はないのだろうか」。こうした疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。

インプラント治療というと、どうしても「どこにインプラントを入れるか」「手術をどのように行うか」に目が向きがちです。
しかし私は、それだけでは十分ではないと考えています。

大切なのは、インプラントを入れたあと、その歯にどのような力がかかり続けるのかまで考えることです。

ここからは、院長の今井が、歯ぎしりとインプラントの関係について解説します。

私は普段の診療でも、詰め物や被せ物、インプラントなどを長く機能させるためには、かみ合わせまで見えていないと難しいと考えています。
目の前の一本だけではなく、お口全体を見て、なぜそこに負担が集中しているのかを考える。
それが、私の治療における大切な出発点です。

とどろき今井歯科では、目の前の治療だけではなく、20年、30年先を見据えた治療を大切にしています。

今回は、等々力・世田谷区でインプラントをご検討の方に向けて、歯ぎしりや食いしばりとインプラントの関係、そして私がなぜインプラント治療で「かみ合わせ」を大切にしているのかをお話しします。

インプラントと歯ぎしりにはどんな関係がある?

歯ぎしりや食いしばりがあるからといって、すぐに「インプラント治療はできない」と考える必要はありません。
ただし、インプラント治療を検討するときには、歯にどのような力がかかっているのかを確認しておくことが大切です。

歯ぎしりや食いしばりでは、無意識のうちに歯へ強い力が加わることがあります。

ここで知っておいていただきたいのは、インプラントもお口全体のかみ合わせの中で機能しているということです。

インプラントを入れた場所だけを見て、「しっかり入っているから大丈夫」と判断するのではなく、周囲の天然歯や反対側の歯とのバランス、噛んだときにどこへ力が集中しているのかまで見ていく必要があります。

ここからは、当院の院長が解説します。

私は、一本の歯だけを見て治療を完結させないことを大切にしています。

たとえば同じ場所の詰め物や被せ物が何度も壊れている場合、壊れたものをその都度直すだけではなく、「なぜこの場所に負担がかかっているのだろう」と考えることが重要です。
インプラントについても、この考え方は変わりません。

歯ぎしりそのものだけを問題にするのではなく、その力がお口の中でどのようにかかっているのかを見極めること。
それが、インプラントを長期的に考えるうえで大切だと私は考えています。

歯ぎしりがあると、なぜインプラントへの負担を考える必要があるのか

インプラントについて考えるとき、顎の骨に埋め込む「インプラント体」だけに注目してしまいがちです。
しかし実際には、その上に装着する人工歯や周囲の組織、そして残っている天然歯まで含めて考えることが大切です。

歯ぎしりや食いしばりによって強い力が繰り返しかかると、歯や修復物の破損などにつながる場合があるとされています。
インプラントも、お口全体にかかる力と無関係ではありません。

だからこそ私は、「歯ぎしりがありますね」で診断を終わらせるのではなく、なぜその場所に負担がかかっているのかを考えるようにしています。

歯を失った場所があると、それまでのお口全体のバランスが変化していることもあります。その状態でインプラントを入れるのであれば、「空いている場所を埋める」という発想だけではなく、治療後にどのようなかみ合わせをつくるのかまで考える必要があります。

これは、私がこれまで治療を学んできた中で、とても大切にしてきた考え方です。

痛みがあるときも、原因が虫歯なのか、かみ合わせによる負担なのかによって治療は変わります。
同じようにインプラントでも、目に見えている部分だけではなく、その背景にある原因を見極めることが重要だと考えています。

歯ぎしりがあるからインプラント治療ができない、と一律に判断するわけではありません。大切なのは、その方のかみ合わせと力のかかり方をきちんと診断したうえで治療を考えることです。

私は、インプラントを一本入れることだけではなく、その一本が周囲の歯と一緒にどう機能していくのかまで見ていきたいと考えています。

私は、インプラントを「入れること」だけをゴールにしていません

インプラント治療では、「インプラントが入った」「人工の歯で噛めるようになった」という変化に目が向きやすいと思います。

もちろん、それは大切な治療の節目です。
ただ私は、インプラントを入れること自体を最終地点とは考えていません。

私がその先で見ているのは、そのインプラントが周囲の歯とどのように関わり、どのような力を受けながら機能していくのかという点です。
治療直後の状態だけではなく、お口全体の中で安定して使える状態になっているかまで確認することが大切だと考えています。

この考え方の背景には、これまでの臨床で学んできた「かみ合わせまで見る」という姿勢があります。

詰め物や被せ物は、きれいにつくることや精密に装着することも重要です。
ただ、それだけではなく、その歯にどのような力がかかっているのかまで考えることが、その後の安定につながると考えています。
これは、現在の私の診療の土台の一つです。

インプラントについても同じです。

CTで骨の状態や周囲の組織を確認し、治療計画を立てることは重要です。
そのうえで私は、「最終的にどこで、どのように噛むのか」という視点も含めて考えるようにしています。

歯ぎしりや食いしばりがあれば、その力がどこにかかっているのかを見る。
残っている天然歯に負担が偏っている場合には、なぜその状態になっているのかも考える。

目の前の一本だけではなく、お口全体を見る。

ときには、インプラントそのものとは直接関係がないように感じる確認もあるかもしれません。
それでも、治療した部分だけを切り離して考えるのではなく、周囲の歯やかみ合わせとの関係まで見ていくことが、その後の安定につながると考えています。

とどろき今井歯科では、「入ったから終わり」ではなく、その後も無理なく機能し続ける状態を整えることを大切にしています。

インプラントそのものだけを見るのではなく、かみ合わせ、歯ぎしり、残っている歯の状態まで含めて診る。
治療を一つの処置で終わらせず、お口全体の中でどう機能させていくかまで考えることを、私は大切にしています。

インプラント治療前に、かみ合わせまで確認する理由

インプラント治療では、まずCTなどを用いて顎の骨や周囲の状態を確認し、治療計画を立てていきます。
インプラント治療では、必要に応じてCTを用いて顎の骨の形や量、周囲の重要な組織との位置関係などを確認し、治療計画を立てます。

ただ、私が治療計画を考えるときに見ているのは、「インプラントをどこに入れるか」だけではありません。

そのインプラントに人工歯が入ったあと、どこで、どのように噛むのかまで考えることを大切にしています。

たとえば、歯ぎしりや食いしばりがある方では、特定の場所に強い力が加わっている場合があります。
また、歯を失ったことで、それまでとはかみ合わせのバランスが変わっていることも考えられます。

そのため、とどろき今井歯科ではCTなどによる精密な検査に加え、必要に応じてかみ合わせの状態も確認します。

私は、インプラントを「失った歯があった場所に人工の歯を入れる治療」とだけ考えてはいません。

大切なのは、その一本がお口全体の中で無理なく機能できる状態を考えることです。

せっかく時間をかけてインプラント治療をするのであれば、治療直後の状態だけでなく、その後もお口の中で無理なく機能し続けることまで考えたい。
私は、そこまで含めて治療を組み立てることが大切だと考えています。

インプラントの位置、周囲の骨、残っている天然歯、そしてかみ合わせ。
それぞれを別々に見るのではなく、一つのお口の中の問題として捉えることが、長期的な治療計画につながると私は考えています。

歯ぎしりがある方のインプラント治療で考える対策

歯ぎしりや食いしばりがある方の場合、「インプラントを守るために、何をすればよいですか?」と気になる方もいると思います。

ここで大切なのは、全員に同じ対策をすることではありません。
まずは、どこに、どのような力がかかっているのかを確認することが出発点です。

かみ合わせを確認する

インプラントに負担が集中していないか、周囲の天然歯とのバランスはどうかなどを確認します。

私は、インプラントだけを守ればよいとは考えていません。
インプラントを含めて、お口の中に残っている歯をできるだけ長く機能させていくことが大切だからです。

治療後もかみ合わせは変化する可能性があります。
そのため、一度調整して終わりではなく、継続して状態を確認していくという考え方が重要です。

必要に応じてナイトガードを検討する

歯ぎしり・食いしばりの状態によっては、就寝時に装着するナイトガードを選択肢としてご提案する場合があります。

ナイトガードには種類があり、とどろき今井歯科では症状やかみ合わせを確認したうえで検討します。
すべての方に必要というわけではありません。

インプラント以外の歯も一緒に見る

そして、私が特に大切にしているのがこの部分です。

インプラントを入れたあと、その一本だけを定期的に確認していても、お口全体の変化を捉えられないことがあります。

天然歯や被せ物の状態、かみ合わせ、歯ぎしり・食いしばりによる力などを含め、「お口全体として今どうなっているのか」を見ることが大切だと考えています。

インプラントは治療のゴールではなく、その後も患者さんが食事をして、話して、生活していくための一つの歯として機能していくものです。

だからこそ私は、治療したその日だけではなく、その後のお口の状態がどう変化していくかまで見ていくことを大切にしています。

大切なのは、必要以上に治療を重ねることではありません。
必要なタイミングで状態を確認し、かみ合わせや周囲の歯に生じる小さな変化にも気づけるようにすること。
そうした積み重ねが、治療した部分を安定して使っていくことにつながると考えています。

インプラントを長持ちさせるには、治療後の管理も大切です

インプラント治療では、人工歯が入ったところで大きな一区切りになります。
しかし私は、そこからが長いお付き合いの始まりだと考えています。

日本口腔インプラント学会では、インプラント治療後のメインテナンスは、インプラント周囲炎の予防や長期的な機能維持を考えるうえで重要とされています。

定期的なメインテナンスでは、インプラント周囲の歯ぐきや清掃状態だけではなく、人工歯の状態や残っている天然歯なども確認していきます。

そして、歯ぎしりや食いしばりがある方では、かみ合わせや力の変化を継続して確認することも大切です。

人の口の中は、治療したときの状態のまま何十年も変わらないわけではありません。
年齢を重ねれば、残っている歯や歯周組織の状態が変化することもあります。

だからこそ私は、「治療したときに問題がなかったから大丈夫」と考えるのではなく、その時々のお口の状態を見ながら必要な対応を考えていきたいと思っています。

これはインプラントに限った話ではありません。

私は、歯科治療は「悪くなったところを治して終わり」ではなく、治療した歯がその人の人生の中でどう機能し続けるのかを見ていく仕事だと考えています。

インプラントを長く使っていくためには、インプラントそのものだけを見るのではなく、歯ぐき、残っている天然歯、かみ合わせ、そして歯ぎしりや食いしばりによる力まで、お口全体を継続して見ていくことが大切です。

とどろき今井歯科では、インプラントを「入れて終わり」にせず、治療後もお口全体の状態を見ながら、安定して使い続けられる状態を整えていくことを大切にしています。

よくある質問(FAQ)

Q. 歯ぎしりがあってもインプラント治療はできますか?

A. 歯ぎしりがあるだけで、インプラント治療ができないとは限りません。
かみ合わせや力のかかり方、骨や歯周組織の状態などを確認したうえで、総合的に判断することが大切です。

Q. インプラントを入れたあと、ナイトガードは必要ですか?

A. すべての方に必要というわけではありません。
歯ぎしり・食いしばりの程度やかみ合わせを確認し、必要に応じて就寝時のナイトガードをご提案する場合があります。

Q. 歯ぎしりでインプラントが壊れることはありますか?

A. 歯ぎしりや食いしばりによる強い力が繰り返しかかることで、人工歯などに負担が生じる場合があります。
大切なのは、力のかかり方を確認し、治療後も継続して管理することです。

Q. インプラント治療前に、かみ合わせの検査は必要ですか?

A. お口の状態によって必要な検査は異なります。当院ではCTによる確認だけでなく、必要に応じてかみ合わせも診査し、治療後にどのように噛むのかまで考えて治療計画を立てています。

Q. インプラントを長持ちさせるために、自分でできることはありますか?

A. 毎日の丁寧なセルフケアに加え、定期的なメインテナンスが大切です。
日本口腔インプラント学会でも、治療後の継続的なメインテナンスの重要性が示されています。

まとめ|インプラントの先にある「これから」を考える

歯ぎしりや食いしばりがあるからといって、インプラント治療ができないとは限りません。大切なのは、インプラントだけを見るのではなく、かみ合わせや力のかかり方、残っている天然歯まで含めて診断することです。

私は、インプラントを入れること自体をゴールにはしていません。

治療した歯がこれから先、その方のお口の中でどのように機能していくのか。
周囲の歯を含めて、できるだけ良い状態を保つために何が必要なのか。
そこまで考えることが、歯科医師の役割だと思っています。

そのため、とどろき今井歯科では、まず歯を残すためにできることを、できる限り行うことを大切にしています。
そのうえで歯を残すことが難しく、インプラントが治療の選択肢となる場合には、CTによる診査だけでなく、かみ合わせや歯ぎしり・食いしばりによる力についても考えながら治療計画を立てます。

治療して終わりではなく、繰り返さないこと。
そして、20年、30年先まで見据えて、お口全体を考えること。

インプラント治療でも、この考え方を変えることなく、一人ひとりのお口と向き合っていきたいと考えています。

インプラントと歯ぎしり・かみ合わせが気になる方へ

インプラント治療を考えているものの、「歯ぎしりがあるけれど大丈夫だろうか」「以前から食いしばりを指摘されている」と不安を感じている方もいらっしゃると思います。

とどろき今井歯科では、インプラントを入れることだけを目的にするのではなく、残っている歯やかみ合わせ、力のかかり方まで含めて、お口全体を診ることを大切にしています。

歯を失った場合の治療選択肢でお悩みの方は、まずは現在のお口の状態を確認するところから始めてみませんか。
インプラントが適しているかどうかも含め、一人ひとりの状態に合わせて治療方法をご説明します。

土曜日も診療しています

とどろき今井歯科では、平日にお時間を取りにくい方にも通っていただけるよう、土曜日も9:30〜13:00/14:30〜17:00まで診療しています。

インプラント治療は、治療そのものだけでなく、その後の定期的な確認やメンテナンスも大切です。通院を無理なく続けていただけるよう、生活スタイルに合わせた通いやすさも意識しています。

等々力駅から徒歩1分ですので、インプラント治療や治療後のメンテナンスについて気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

とどろき今井歯科(医療法人社団咲仁)
東京都世田谷区等々力3-5-11-1F
東急大井町線「等々力駅」徒歩1分
TEL:03-3701-1182

診療時間:
月・火・水・金 9:30〜13:00/14:30〜19:00
土 9:30〜13:00/14:30〜17:00
休診日:木曜・日曜・祝日

Web予約:
https://todorokidental.com/reservation.html

■ リンク

「インプラント治療」
→ https://todorokidental.com/implant.html

「かみ合わせ」
→ https://todorokidental.com/general.html

「予防・メインテナンス」
→ https://todorokidental.com/preventive.html

参考文献・参考情報

本記事は、以下の学会・論文等の情報を参考に、解説しています。

※治療方法や経過には個人差があります。実際の治療方針は、歯の残存量、根の状態、被せ物、かみ合わせなどを確認したうえで判断されます。

本記事は、とどろき今井歯科 院長 今井 佳佑(歯科医師)の監修を受けています。
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