• 2026年1月14日

歯のホワイトニング後戻りの原因と対策|白さを長持ちさせる全知識

せっかくホワイトニングで手に入れた白い歯、できるだけ長く維持したいですよね。
しかし、「すぐに色が戻ってしまったらどうしよう」という不安を感じる方も少なくありません。
この記事では、そんなお悩みを解決するため、歯のホワイトニングで起こる「後戻り」について徹底的に解説します。

この記事を最後までお読みいただければ、後戻りの原因から具体的な対策までが全てわかります。
かけた費用と時間を無駄にせず、理想の白い歯を長く楽しむための知識を、専門外の方でも理解できるよう丁寧にご紹介いたします。

ホワイトニングの「後戻り」とは?避けられない自然な現象

ホワイトニングにおける「後戻り」とは、施術によって白くなった歯の色が、時間とともに元の色調へ戻っていく現象を指します。
これは、ホワイトニングの効果が永久ではないために起こる、ある程度は避けられない生理的な変化です。


大切なのは、後戻りのメカニズムを正しく理解し、適切な対策を行うことでしょう。
そうすることで、後戻りのスピードを緩やかにし、美しい白さをより長く保つことが可能です。

なぜ起こる?ホワイトニング後戻りを招く3つの原因

主な原因は、大きく分けて3つに分類されます。
それぞれの原因を理解することで、より効果的な対策を立てることができるようになります。

原因カテゴリ概要
1. 再着色(ステイン)日々の食事や飲み物、喫煙などによって歯の表面に再び色素が付着すること。
2. 歯の内部構造の変化ホワイトニング後の水分量の変化や、加齢による歯の内部(象牙質)の色調変化。
3. 不適切なアフターケアホワイトニング後の歯磨きや生活習慣が不適切で、後戻りを早めてしまうこと。

続く項目で、これらの原因を一つひとつ詳しく見ていきましょう。

原因1:食事・飲み物・喫煙による「再着色(ステイン)」

後戻りの最も一般的な原因が、飲食物やタバコのヤニによる「再着色」です。
私たちの歯の表面は、唾液由来のタンパク質でできた「ペリクル」という薄い膜で覆われています。

ホワイトニングの施術後は、このペリクルが一時的に剥がれ落ち、新しく再生される過程にあります。
再生直後のペリクルは非常に無防備な状態で、外部からの色素を吸収しやすい性質を持っています。
そのため、コーヒー、紅茶、カレーといった色の濃い飲食物やタバコのヤニが、このタイミングで歯に付着しやすくなるのです。

原因2:歯の内部構造の変化(水分量と加齢)

2つ目は、ホワイトニング剤による歯の「脱水」です。
薬剤は歯の水分を一時的に奪うため、歯が白く見えますが、時間が経つと水分が戻り(再水和)、元の色調に近づくことがあります。

さらに「加齢」による影響もあります。
歯の内部にある象牙質はもともと黄色みがかっていますが、加齢とともにその色が濃くなるのです。
表面のエナメル質が薄くなると、この象牙質の色が透けて見えやすくなり、歯全体が黄色く見える原因となります。

原因3:不適切なアフターケア

ホワイトニング後のセルフケアを怠ると、後戻りのスピードを早めてしまいます。
例えば、着色しやすいものを食べた後に歯磨きをしないと、色素が定着しやすくなります。

また、白くしたいからといって、研磨剤が多く含まれる歯磨き粉で強く磨きすぎるのも逆効果です。
歯の表面のエナメル質を傷つけてしまい、かえって着色しやすい状態を作ってしまう可能性があります。
正しい知識に基づいたアフターケアが、白さの維持には不可欠です。

【種類別】ホワイトニングの持続期間と後戻りのしやすさ比較

ホワイトニングにはいくつかの種類があり、それぞれ効果の現れ方や持続期間、後戻りのしやすさが異なります。
ご自身のライフスタイルや目指す白さに合わせて、最適な方法を選ぶことが大切です。
ここでは代表的な3種類の方法を比較してみましょう。

ホワイトニングの種類特徴持続期間の目安後戻りの傾向
オフィスホワイトニング歯科医院で施術。短時間で高い効果を実感できる。3ヶ月〜6ヶ月即効性がある反面、歯の表面への作用が中心のため、比較的後戻りは早い。
ホームホワイトニング自宅で行う。時間をかけてじっくり白くしていく。6ヶ月〜1年効果が歯の内部まで浸透するため、色持ちが良く、後戻りしにくい。
デュアルホワイトニングオフィスとホームを併用。両方の長所を活かす。1年〜2年最も効果が高く、白さの持続期間も長い。後戻りしにくい状態を維持できる。

オフィスホワイトニング:即効性は高いが、後戻りは早め(目安:3ヶ月〜6ヶ月)

オフィスホワイトニングは、歯科医院で高濃度の薬剤を使用して行う方法です。
専門家が施術するため、1回の施術で効果を実感できる即効性が最大の魅力といえます。
しかし、効果が主に歯の表面に作用するため、日々の食事などによる再着色の影響を受けやすく、比較的後戻りが早い傾向にあります。

ホームホワイトニング:時間はかかるが、効果が長持ち(目安:6ヶ月〜1年)

ホームホワイトニングは、歯科医師の指導のもと、ご自宅で専用のマウスピースと低濃度の薬剤を使用して行います。
効果が出るまでに数週間かかりますが、薬剤が歯の内部までじっくり浸透するのが特徴です。
そのため、色の定着が良く、透明感のある自然な白さが長持ちし、後戻りしにくいというメリットがあります。

デュアルホワイトニング:最も効果が長持ちする最強の組み合わせ(目安:1年〜2年)

デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用する方法です。
まずオフィスホワイトニングで目標の白さまで一気に近づけ、その後ホームホワイトニングでその白さを維持・強化していきます。
即効性と持続性の両方を兼ね備えており、最も後戻りしにくく、長期間にわたって高い効果を期待できる方法です。

白さを長持ちさせる!今日からできる後戻り対策5選

後戻りは避けられない現象ですが、日々の少しの工夫でそのスピードを遅らせることが可能です。
ここでは、誰でも今日から実践できる具体的な対策を5つご紹介します。
できることから始めて、理想の白さを長くキープしましょう。

対策カテゴリ具体的なアクション
1. 施術直後のケアホワイトニング後24時間〜48時間は、色の濃い飲食物を徹底的に避ける。
2. 食事の工夫着色しやすいものを摂取する際は、ストローを使ったり、食後に口をゆすいだりする。
3. 毎日のセルフケアステイン除去効果のある歯磨き粉を使い、優しく丁寧にブラッシングする。
4. プロによるケア3ヶ月〜6ヶ月に一度、歯科医院で専門的なクリーニング(PMTC)を受ける。
5. 定期メンテナンス色の後戻りが気になり始めたら、追加のホワイトニング(タッチアップ)を行う。

対策1:施術後24時間〜48時間以内の食事制限を徹底する

ホワイトニング直後の24時間から48時間は、歯が最も着色しやすい「ゴールデンタイム」です。
この期間は、歯の表面を保護するペリクルが再生している途中のため、食事には最大限の注意が必要となります。
以下のリストを参考に、食事を選んでみてください。

食べて良いもの(色の薄いもの)避けるべきもの(色の濃いもの)
– 水、牛乳、白湯– コーヒー、紅茶、緑茶、赤ワイン
– 白米、パン、うどん、パスタ(クリームソース)– カレー、ミートソース、醤油、ソース、ケチャップ
– 鶏肉(ささみなど)、白身魚– チョコレート、あんこ
– しらす、大根– ぶどう、いちご、ブルーベリーなどのベリー類
– じゃがいも、里芋– タバコ、色のついたうがい薬

対策2:着色しやすい食べ物・飲み物は「摂り方」を工夫する

日常生活の中で、着色しやすい食べ物や飲み物を完全に避けるのは難しいでしょう。
大切なのは、我慢するのではなく「摂り方」を工夫することです。

例えば、コーヒーや紅茶を飲む際はストローを使い、飲み物が歯の表面に直接触れるのを防ぎましょう。
また、色の濃いものを食べた後は、すぐに水で口をゆすぐだけでも着色予防に効果があります。
少しの意識が、歯の白さを守ることにつながります。

対策3:ホワイトニング効果を持続させる歯磨き・セルフケア

毎日の歯磨きは、後戻りを防ぐための基本です。
歯の表面に付着した着色汚れ(ステイン)を、その日のうちに除去することを心がけましょう。
ホワイトニング効果のある歯磨き粉を選ぶのも有効な手段です。

おすすめの有効成分働き
ハイドロキシアパタイト歯の表面のミクロな傷を修復し、汚れの付着を防ぐ。
ポリリン酸ナトリウム歯の表面に付着したステインを浮かせて除去する。
ポリエチレングリコールタバコのヤニなどを溶かして除去する効果が期待できる。

ただし、研磨剤の多すぎる製品は歯を傷つける恐れがあるので注意が必要です。
力を入れすぎず、優しい力で丁寧にブラッシングしてください。

対策4:歯科医院での定期的なプロのクリーニング(PMTC)

毎日のセルフケアだけでは、どうしても落としきれない汚れがあります。
そこでおすすめなのが、歯科医院で行う専門的なクリーニング「PMTC」です。

PMTCでは、歯科衛生士が専用の機器とペーストを使い、歯の表面に付着した歯垢やステインを徹底的に除去します。
3ヶ月から6ヶ月に一度の定期的なクリーニングが、白さを維持する秘訣です。

対策5:定期的な「タッチアップ」で白さをメンテナンスする

少し歯の色が戻ってきたかな、と感じ始めたら「タッチアップ」を検討しましょう。
タッチアップとは、追加で行う短期間のホワイトニングのことです。

一度ホワイトニングをしているため、初回ほど時間はかからず、比較的少ない負担で白さを取り戻すことができます。
定期的なメンテナンスとして取り入れることで、常に理想の白さをキープすることが可能です。

【Q&A】ホワイトニングの後戻りに関するよくある質問

ここでは、ホワイトニングの後戻りに関して、患者様からよく寄せられる質問にお答えします。

Q. ホワイトニングが効きにくい歯はありますか?

A. はい、歯の状態によっては効果が出にくい場合があります。

  • 神経のない歯(失活歯): 歯の内部から変色しているため、表面からのホワイトニングでは白くなりにくいです。
  • 詰め物・被せ物: レジンやセラミックなどの人工物は、ホワイトニング剤で白くすることはできません。
  • テトラサイクリン歯: 幼少期の抗生物質の影響で変色した歯は、白くするのに限界がある場合があります。
  • 加齢による強い変色: 象牙質の変色が著しい場合、効果が限定的になることがあります。

これらの歯に対しては、ウォーキングブリーチやセラミック治療など、別の審美歯科治療が適している場合もあります。
気になる方は、一度歯科医師に相談してみることをお勧めします。

Q. ホワイトニングをやめたら、元の歯の色より濃くなりますか?

A. いいえ、そのようなことはありませんのでご安心ください。
ホワイトニングをやめたからといって、施術前よりも歯の色が濃くなることはありません。

後戻りとは、あくまで加齢や食生活といった要因によって、ご自身の本来の歯の色に「戻っていく」現象です。
ホワイトニングが歯に悪影響を与えて、以前より黄ばませるようなことはありません。

まとめ:正しい知識と継続的なケアで、理想の白い歯を長く楽しもう

この記事では、歯のホワイトニングにおける「後戻り」について、その原因から対策までを詳しく解説しました。
後戻りは誰にでも起こりうる自然な現象ですが、そのメカニズムを理解し、適切なケアを継続することで、白さを長く維持することは十分に可能です。

ホワイトニングは、一度施術したら終わりではありません。
美しい口元を維持するための、継続的なオーラルケアの始まりと捉えることが大切です。

世田谷区等々力にあるとどろき今井歯科では、有資格者である歯科衛生士が、しみにくいホワイトニングを行っています。ホワイトニングでしみるのが不安、という方でも安心して施術を受けていただけますのでぜひ一度ご相談ください。


正しい知識を身につけ、日々のケアを楽しみながら、自信の持てる美しい笑顔を長く保っていきましょう。

本記事は、とどろき今井歯科 院長 今井 佳佑(歯科医師)の監修を受けています。
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