• 2026年1月14日

その鼻詰まり、歯並びに影響してるかも?歯列矯正で息苦しさと見た目の悩みを同時に解消する方法

長年の鼻詰まり、本当につらいですよね。
特に夜の息苦しさや、日中の集中力低下にお悩みの方も多いのではないでしょうか。

この記事では、「歯並び」という新たな視点から、あなたの長年の悩みを解決するヒントをお届けいたします。
この記事を読めば、鼻詰まりと歯並びの医学的な関係から、具体的な改善方法、そして治療に伴う不安まで、すべてが明らかになるでしょう。

鼻詰まりと歯並びには深い関係があった!医学的な根拠を解説

歯並びと鼻詰まりには医学的に見て深い関係が存在します。
なぜなら、顔の骨格において、お口の天井にあたる部分(口蓋)は、実は鼻の床(鼻腔底)を兼ねているからです。
つまり、歯並びの土台となる上顎の骨の形が、空気の通り道である鼻腔の広さに直接影響を及ぼすのです。

関連部位役割
鼻詰まりとの関係
上顎骨顔の中心にあり、上顎の歯を支える土台となる骨この骨の幅や高さが、鼻腔の容積を直接決定づけます
口蓋上顎骨の一部で、口腔(口の中)の天井部分口蓋が狭く高いアーチ状だと、その上にある鼻腔が圧迫され狭くなります
鼻腔鼻の内部の空間。呼吸時の空気の通り道となる上顎骨の形態異常により、物理的に空気の通り道が狭くなることがあります

なぜ?歯並びが鼻詰まりを引き起こす3つのメカニズム

歯並びの乱れが、どのようにして鼻詰まりにつながるのでしょうか。
そこには、主に 3 つのメカニズムが複雑に絡み合っています。

メカニズム1:上顎の狭さが鼻腔を物理的に圧迫する

歯列がV字型に狭まっている「狭窄歯列弓」や、口蓋が急なアーチを描く「高口蓋」といった状態は注意が必要です。
これらの場合、上顎の骨格そのものが狭く、天井が高くなっているため、鼻腔のスペースが物理的に圧迫されてしまいます。
これは、トンネルの幅が狭くなっているのと同じで、空気の通りが悪くなり、慢性的な鼻詰まりを感じやすくなるのです。

メカニズム2:「口呼吸」の習慣化が招く負のスパイラル

鼻が詰まっていると、無意識のうちに口で呼吸するようになります。
しかしこの口呼吸が、さらなる歯並びの悪化を招く悪循環の始まりなのです。
本来、舌は上顎にぴったりとついており、その圧力で上顎の成長を内側から支える「天然の矯正装置」の役割を果たしています。
口呼吸が習慣化すると舌の位置が下がり(低位舌)、この支えが失われ、上顎が十分に成長できず、出っ歯やガタガタの歯並びにつながる恐れがあるでしょう。

メカニズム3:顔の骨格バランスが崩れる「アデノイド顔貌」

長期にわたる口呼吸は、顎や顔全体の成長バランスにも影響を及ぼします。
その結果、「アデノイド顔貌」と呼ばれる特有の顔つきになることがあります。
これは、口がぽかんと開きがちで、下顎が後退し、顔が面長に見えるといった特徴を持つものです。
ご自身のコンプレックスである出っ歯や顔の印象も、この口呼吸の習慣が原因となっているかもしれません。

メカニズム現象身体への影響
物理的圧迫上顎の歯列弓が狭い(狭窄歯列弓)鼻腔の容積が物理的に減少し、空気の通り道が狭くなります
口呼吸の習慣化舌が正しい位置から下がる(低位舌)上顎の成長が妨げられ、さらなる歯並びの乱れを誘発いたします
骨格バランスの崩壊顎顔面の発達に異常が生じる特徴的な「アデノイド顔貌」(出っ歯・面長など)を形成する可能性があります

歯列矯正で鼻詰まりは改善する?期待できる4つのポジティブな変化

歯列矯正は、単に歯並びを美しく整えるだけの治療ではありません。
鼻詰まりの原因に根本からアプローチし、生活の質(QOL)を大きく向上させる可能性を秘めています。

変化1:顎を広げ、鼻の通り道を物理的に確保する

特に成長期のお子様や、症例によっては成人でも、急速拡大装置などを用いて上顎の幅を広げる治療が可能です。
これにより、狭くなっていた鼻腔の底(口蓋)が押し広げられ、空気の通り道が物理的に拡大されます。
結果として鼻呼吸がしやすくなり、息苦しさの根本的な改善が期待できるでしょう。

変化2:口が閉じやすくなり、自然な「鼻呼吸」が習慣になる

出っ歯などが改善されると、意識しなくても自然に口を閉じられるようになります。
唇が楽に閉じることで、舌も本来あるべき正しい位置に戻りやすくなるのです。
こうして、長年の癖であった口呼吸から、健康的な鼻呼吸へとスムーズに移行することが可能となります。

変化3:睡眠の質が向上し、日中のパフォーマンスもアップ

鼻の通りが良くなることで、就寝中のいびきや息苦しさが軽減されるケースは少なくありません。
これにより睡眠の質が深まり、翌朝すっきりと目覚められるようになります。
日中の眠気や集中力の低下といった悩みも解消され、仕事や勉強のパフォーマンス向上にもつながるでしょう。

変化4:免疫力向上や虫歯・口臭予防など全身の健康に貢献

鼻呼吸には、吸い込んだ空気を加湿・加温し、ウイルスなどを除去するフィルター機能があります。
鼻呼吸が習慣化することで、風邪をひきにくくなるなど免疫力の向上が期待されます。
また、口呼吸による口腔内の乾燥が防がれるため、唾液の自浄作用が働き、虫歯や歯周病、口臭の予防にもつながるのです。

鼻詰まり改善を目指す歯列矯正|知っておきたい治療の基本情報

実際に治療を検討する上で、具体的な治療法や費用、期間は最も気になるポイントでしょう。
ここでは、矯正治療の基本的な情報をご紹介いたします。

治療法の種類と選び方(ワイヤー/マウスピース/併用療法)

矯正治療にはいくつかの選択肢があり、それぞれにメリットとデメリットが存在します。
ご自身の歯並びの状態やライフスタイルに合わせて、最適な方法を選ぶことが重要です。

治療法メリットデメリットこんな方におすすめ
ワイヤー矯正・対応できる症例が幅広い・細かい調整が得意・装置が目立ちやすい・食事や歯磨きに工夫が必要・複雑な歯並びの方・確実な効果を求める方
マウスピース矯正・透明で目立たない・取り外して食事や歯磨きができる・自己管理が必須・対応できない症例もある・見た目を重視する方・接客業など人前に出る機会が多い方
併用療法・両方のメリットを活かせる・治療期間を短縮できる場合がある・治療計画が複雑になることがある・難しい症例だが目立たせたくない方・効率的に治療を進めたい方

【費用・期間】治療開始から完了までの目安

矯正治療は自由診療となり、費用や期間は症例の難易度や選択する装置によって変動いたします。
以下はあくまで一般的な目安としてお考えください。

項目目安備考
全体矯正の費用80万円~150万円装置の種類(表側、裏側、マウスピース)によって変動します
部分矯正の費用30万円~70万円適応できる症例は限られます
治療期間1年半~3年程度歯を動かす期間。この後に保定期間(1~2年)が必要となります
通院頻度1ヶ月~2ヶ月に1回治療段階や装置によって異なります

【まとめ】長年の鼻詰まりと歯並びの悩み、専門家への相談で解決への一歩を

この記事では、歯並びと鼻詰まりの深い関係性について解説いたしました。
上顎の骨格が鼻腔の広さに影響を与えること、そして口呼吸の習慣が歯並びをさらに悪化させる負のスパイラルについてご理解いただけたのではないでしょうか。
歯列矯正は、単に見た目を整えるだけでなく、鼻の通りを改善し、健康的な鼻呼吸を取り戻すための有効なアプローチとなり得ます。
もし長年の息苦しさと歯並びのコンプレックスの両方にお悩みなら、一度、矯正歯科の専門家に相談してみてはいかがでしょうか。

世田谷区等々力にあるとどろき今井歯科では、日本矯正歯科学会 認定医が矯正治療を担当しています。

矯正治療をお考えの方はぜひ一度ご相談ください。

本記事は、とどろき今井歯科 院長 今井 佳佑(歯科医師)の監修を受けています。
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